外見以上に警察官が見逃さないのが、無意識のボディーランゲージです。現場で職務質問の理由として挙動不審が挙げられる際、警察官はターゲットの細かな視線配分と身体反応を観察しています。
パトカーや制服警官とすれ違う際、思わず目を逸らしたり、逆に意識しすぎて凝視し続けたりする行為は、いずれも警戒シグナルとして記録されます。また、警察官の姿を視界に捉えた直後に急激に歩行速度を落とす、スマートフォンを操作するふりをして立ち止まる、路地へ急に曲がるといった行動は、職質を誘発する典型例です。
日常の移動手段である自転車も強力なトリガーになります。自転車の防犯登録確認を起点とする職質は全国で多発しており、特に以下の条件が揃うと制止率が跳ね上がります。
・夜間に無灯火で走行している
・車体が著しく汚れている、または鍵が壊されている
・大柄な男性が小型のいわゆる「ママチャリ」に乗っているなど、体格と車種のアンバランスさがある
・防犯登録ステッカーが剥がれかけている、あるいは他府県の登録である
これらは放置自転車の乗り逃げや窃盗の疑いを払拭するためのルーティン捜査ですが、呼び止めた際の一連の受け答えから、他の犯罪事実がないかを同時に探られています。