井上ほの花を語る上で欠かせないのが、日本声優界のレジェンドである母・井上喜久子との関係性です。「井上喜久子、17歳です」「おいおい!」という往年の定番ネタに対し、娘であるほの花自身がイベントで「母がいつもお世話になっております」と絶妙なコンビネーションでツッコミを入れる姿は、ファンの間で名物となっています。
しかし、名声ある親を持つ二世表現者には、常に「親の七光り」という無遠慮な視線がつきまといます。特番インタビューや過去の手記において、デビュー初期には比較される重圧や自身のアイデンティティに思い悩む瞬間があったことも吐露されていました。
転機となったのは、現場での徹底したプロ意識です。スタジオでは母娘の甘えを一切見せず、1人の役者として真摯にマイクへ向かう姿勢を貫徹。アニメや朗読劇、Web番組での親子共演では、互いのプロフェッショナリズムを尊重し合う対等なパートナーシップを築き上げました。その結果、業界内でも「井上ほの花個人に任せたい」という指名オファーが急増することとなりました。