映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』で鮮烈なインパクトを残したのが、クローバー王国の歴史から抹消されていた第20代魔法帝コンラート・レトをはじめとする4名の先代魔法帝たちです。彼らは単なる悪役ではなく、王国が抱え続ける「貴族特権と理不尽な身分差別」に抗い、絶望した末に過激な革命へと走った悲劇の指導者たちでした。
コンラートは「鍵魔法」を用いて魔力を奪い、王国の破壊と再創造を目論みました。彼と共に復活した第11代プリンシア、第16代ジェスター・ガランドロス(結界魔法)、第27代エドワード・アバーラシェ(氷楔魔法)はいずれも当時の最高戦力であり、平民や弱者を守ろうとした結果、王族・貴族の謀略によって裏切られた過去を持っています。
この劇場版のテーマは、本編のブラッククローバー最終章ネタバレ要素と極めて深く共鳴しています。「世界を変えるために全人類をリセットする」というコンラートやルシウスの思想に対し、アスタは「どれほど理不尽な世界であっても、今を生きる人々を諦めずに救い、自らの限界を超える」という対極の答えを突きつけました。歴代魔法帝たちの苦悩があったからこそ、アスタの志す魔法帝像がより一層鮮明になったと言えます。