変わる学校トイレの現在地!洋式化とジェンダー配慮で揺れる現場

変わる学校トイレの現在地!洋式化とジェンダー配慮で揺れる現場

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改修の遅れには構造的な背景が存在する。歴史的な経緯を振り返れば、2000年代以降の公立学校の施設予算は、耐震補強工事に最優先で配分されてきた。命を守るための耐震化が最優先事項とされた結果、衛生設備であるトイレの改修は長年にわたり先送りにされ続けたという経緯がある。

耐震化が一巡した現在も、給食室の空調設置や老朽校舎全体の建て替え需要が重なり、限られた自治体予算の奪い合いが続いている。さらに、資材価格の高騰と建設業界の人手不足が工事費を押し上げ、改修計画を凍結・延期せざるを得ない自治体も出ている。予算の優先順位という政治的判断の狭間で、子どもたちの生活環境が置き去りにされてきた歴史は重い。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。