C-C-Bのリーダーであり、笠さんにとって兄のような存在だったベーシストの渡辺英樹さんは、2015年7月に大動脈解離による多臓器不全のため55歳で急逝しました。再結成ツアーの直前に起きた悲劇に、笠さんは深い喪失感と悲痛な胸の内を語っていました。
しかし、笠さんは失意に沈むだけでなく「英樹のベースとスピリットは常に一緒にある」と語り、C-C-Bの楽曲を次の世代へ届け続ける使命を背負いました。体調が万全でない日であってもマイクの前に立ち続けた背景には、盟友と交わした音楽への誓いがありました。
公の場での最後のライブとなったのは、亡くなるおよそ1ヶ月前の2026年11月8日、自身の還暦を祝して開催されたバースデー公演でした。体力を考慮して座りながらのパフォーマンスとなったものの、魂のこもったドラミングと代名詞であるクリアな歌声を披露し、集まったファンに感謝の言葉を伝えていました。