Q1:採卵後にポカリスエットなどのスポーツドリンクを飲むとOHSSが予防できるというのは本当ですか?
A1:医学的に病態そのものを防ぐエビデンスはありませんが、一定の利点はあります。OHSS下では血管内の水分が失われて脱水傾向に陥るため、真水やカフェイン飲料よりも電解質(ナトリウムやカリウム)を含んだ経口補水液やアイソトニック飲料の方が血中水分量を維持しやすく、血栓予防の水分補給として推奨されます。ただし、過度なガブ飲みは腹水を助長する場合があるため、口を潤すようにこまめに飲むのが基本です。
Q2:OHSSを発症してしまった場合、採卵できた卵子の質や将来の妊娠率に悪影響はありますか?
A2:卵巣が過剰刺激されたこと自体が、採取された卵子の質や受精率、将来の着床率を直接低下させるわけではありません。無理をしてその周期に移植せず、一度受精卵を凍結保存して母体の体調が完全に回復してから移植を行えば、極めて良好な妊娠率を維持できることが分かっています。
Q3:何個くらい卵子が採れたらOHSSを警戒すべきですか?
A3:一般的に、採取卵子数が15〜20個以上に達した場合はOHSSの警戒ラインとみなされます。超音波検査で確認された発育卵胞数が20個を超えている場合や、採卵直前の血中エストラジオール(E2)値が3,000〜4,000pg/mlを超えている場合は、医師から全胚凍結や予防薬カバサールの処方が提案されるケースが一般的です。