日本国内で圧倒的なシェアを誇る主要3サービスの勢力図は、相互乗り入れと独自機能の拡充によってさらに面白さを増している。東日本旅客鉄道株式会社 (JR東日本)が誇る「モバイルSuica」は、全国網羅性、新幹線eチケットやVIEWプラスによる高還元率など、圧倒的な完成度と利便性で先行する絶対王者だ。
これに対抗する株式会社パスモの「モバイルPASMO」は、首都圏の私鉄・地下鉄ユーザーに最適化された定期券発行網と、定期区間外乗車に対する柔軟なポイント還元プログラムで猛追を仕掛ける。一方、西日本旅客鉄道株式会社 (JR西日本)が放つ「モバイルICOCA」は、関西圏を中心とした強固なネットワークとWESTERポイントの還元施策を武器に、長年待ち望んでいた西日本のユーザーを急速に取り込んでいる。
どのサービスも全国相互利用に対応しているが、通学・通勤定期券の対応路線、クレジットカードチャージに伴うポイント積算率、定期券の購入手順には明確な差異が存在する。日々のメイン移動区間と所有するクレジットカードの組み合わせを冷静に見極めなければ、年間で数千円規模の機会損失を被ることも珍しくない。