現在の「隠れ名曲」再燃ブームを語る上で欠かせないのが、ショート動画プラットフォームの存在だ。15秒から30秒の短い尺で、映像のバックグラウンドミュージックとして使用された昔の楽曲が、一夜にして世界的なトレンドへと駆け上がる現象が日常茶飯事となっている。
面白いのは、動画投稿者たちが有名曲ではなく「誰も使っていないエモい曲」を競って探している点だ。15年前のアニメの挿入歌や、地方限定で流通していたインディーズ盤のフレーズが切り取られ、新たな映像と組み合わされることでまったく新しい文脈と命を与えられる。過去の遺物と思われていた楽曲が、現代の若者の手によって最新のトレンドへと再定義されているのだ。