京都東急ホテルが営業を終了したのは2026年12月27日のことでした。1982年10月の開業以来、全419室を誇る洛中屈指のグランドホテルとして、西本願寺を訪れる参拝客や修学旅行生、国内外のVIPを迎えてきた歴史は、丸42年で一区切りを迎えることとなりました。
多くのファンを困惑させた「京都東急ホテルの閉館理由」ですが、最大の決定打となったのは建物の経年劣化と配管・受変電設備を含むインフラの大規模更新時期の到来です。昭和後期の設計である同館は、客室配管の更新や最新の耐震基準・省エネ基準への完全適合を図る場合、数百億円規模の改修コストが発生する試算となっていました。
さらに、京都市内の宿泊市場が直面する構造変化も背景にあります。コロナ禍を経てインバウンドが本格回復した京都では、単に客室数を多く抱える大型ホテルよりも、客室単価(ADR)を高く設定できるスモールラグジュアリーやライフスタイル型ホテルへの需要が急伸しました。419室というスケールメリットが、かえって維持管理コストの高騰と相まって経営判断の転換を促したというのが営業終了の経緯です。