高精細な映像美で野生の尊厳を描いてきたNetflixの大型ネイチャー番組から、15秒で脳の報酬系を刺激するアルゴリズム主導のショート動画プラットフォームへ――。デジタルメディア産業の潮流が変化するにつれ、野生動物の受容のされ方も激変した。
文脈を切り刻まれ、人間側の都合で「面白おかしいアフレコ」を施された動物たちの姿は、爆発的な再生回数と広告収益を生み出す。だがその一方で、生き物たちが直面している過酷な生存環境や生態学的価値は、スクロールの彼方へと不可視化されていく。ミームとして消費されるマーモットは、私たちが自然界に対して抱く無意識の擬人化バイアスを鮮やかに浮き彫りにしている。