出版業界の関係者も、このムーブメントを注視している。従来の漫画制作は、漫画家がアシスタントを雇い、出版社と二人三脚で作り上げるのが一般的だった。しかし、SNSで巨大なフォロワー数を持つイラストレーターが主導するプロジェクトは、プロモーションの段階から従来の枠組みを大きく超えている。
「イラストレーター自身がメディアとなり、ファンと直接つながっている強みは計り知れない」と、ある大手出版社の編集者は語る。作品の制作過程をSNSでチラ見せし、ファンの期待感を最大化させた状態でのリリース。このマーケティング手法は、今後の漫画業界のスタンダードになる可能性を秘めている。