私たちは、出会ってわずか0.1秒で相手の信頼性を判断しているとされる。脳の扁桃体が瞬時に危険を察知するための生存本能だが、これが現代社会では致命的なエラーを引き起こす。目つきが鋭い、口角が下がっているといった特徴だけで、脳は勝手に「危険人物」と認識してしまうのだ。
最新の認知心理学の研究によれば、この「顔立ちと性格の関連性」には科学的根拠がほとんどない。にもかかわらず、私たちは過去のステレオタイプや映画の悪役のイメージを無意識に重ね合わせ、無実の他人に「冷酷」のレッテルを貼ってしまう。この認知の歪みこそが、人間関係の摩擦を生む元凶だ。