客観的な指標をもとに、移動手段ごとの現実的な所要時間と身体負荷を整理しました。徒歩の算出にあたっては、不動産公正取引協議会が定める「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」の基準(分速80m・道路距離)を適用しています。
不動産表示の「分速80m(時速4.8km)」は、健康な成人女性がハイヒールを履いて無理なく歩ける速度をモデルとして1963年に制定された歴史ある基準です。ただし、この計算式には「信号待ち」「歩道橋の上り下り」「坂道の傾斜」「交差点での一時停止」などの遅延要因が一切含まれていません。また、端数は切り上げ(例:81mなら徒歩2分)となる決まりです。
一般的な成人の平均実測歩行速度は時速4.0km〜4.5km程度に落ち着くことが多いため、実際の徒歩所要時間は表に記載された机上の計算値よりも1.15倍〜1.25倍ほど長くなります。つまり、都市部の3kmであっても、実態としては信号待ちを含めて40分から45分近く見込んでおくのが現実的な行動計画となります。