熱狂の裏には、当然ながら暗い影も落ちている。池袋界隈では近年、コンセプトカフェや怪しげなインフルエンサー事務所が「制服オーディション」の名を騙って少女たちを集める事例が後を絶たない。面接と称して密室に呼び出し、高額なレッスン契約を結ばせたり、意図しない接待行為を強要したりする手口は、巧妙化の一途を辿っている。
取材に応じた19歳のフリーランスモデルは、苦い経験を明かしてくれた。「『有名ブランドのタイアップ制服モデルに起用する』と言われて行ったら、実質的な接客業のスカウトだったことがあります」。そうした地雷を踏まないため、参加者たちは独自のネットワークで情報交換を行っている。どこの運営が信用できるか、どのプロデューサーが過去にトラブルを起こしているか。彼女たちはスマートフォンを武器に、搾取の罠をすり抜けながら、本物のチャンスだけを嗅ぎ分けようと神経を尖らせている。