その後、ミリオンセラーとなった『受験脳の作り方』をはじめとする数々のベストセラー新書を世に送り出した。記憶のメカニズムや効率的な学習法を脳科学の視点から合理的に解説した内容は、中高生から受験生を持つ保護者、さらにはビジネスパーソンに至るまで圧倒的な支持を獲得する。
彼の凄みは、単なる一般向けの「脳トレ」にとどまらない点にある。基盤にあるのは、厳密な薬理学の実験とデータに基づいた科学的エビデンスだ。分子レベル・神経回路レベルで脳の可塑性を解明しようとする情熱が、彼の軽妙な新書の行間からもひしひしと伝わってくる。