ネット上の健康情報などで「赤味噌は塩辛いから高血圧に悪い」「白味噌は甘いからいくら使っても安心」という記述を見かけることがありますが、これは味覚の錯覚が生む大きな誤解です。
赤味噌が塩辛く感じられるのは、甘み成分である糖質が少なく、酸味や渋みが際立っているためです。実際の調理において、赤味噌は少量でもしっかりとした出汁の風味とコクが出るため、1杯あたりに使用する味噌の量は約10g〜12gで十分に味が決まります。
これに対し、白味噌は塩分濃度が約5〜7%と低いものの、糖度が高いため、しっかりした味噌汁の味をつけようとすると1杯あたり15g〜20g以上溶かし入れてしまうケースが多々あります。結果として、1杯の味噌汁から摂取する総食塩相当量は、赤味噌でも白味噌でもほぼ同等(約1.2g〜1.5g前後)になるという現場データが存在します。塩分を制限したい場合は、味噌の種類以上に「使う量」と「出汁の濃さ」を意識することが重要です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
それぞれの特性を踏まえ、日々の生活習慣や健康目的に応じた選び分けの基準を整理しました。
【赤味噌を積極的に選ぶべき人】
- 糖質の摂取量を抑えつつ、深いコクと満腹感を得たい人
- 抗酸化作用によるエイジングケアや、食後の血糖値コントロールを意識している人
- 肉料理や魚料理など、脂の乗った食材をすっきりと美味しく煮込みたい人
【白味噌を積極的に選ぶべき人】
- ストレスや不眠が気になり、GABAによるリラックス効果や自律神経の安定を求める人
- 胃腸への負担を減らし、麹菌やオリゴ糖による穏やかな腸活を行いたい人
- 洋食の隠し味や乳製品とのペアリングなど、新しい発酵アレンジレシピを楽しみたい人