赤ちゃんの鼻腔粘膜は非常にデリケートであり、乾燥や温度変化によって容易に浮腫(むくみ)を起こします。小児科現場で推奨されている家庭での鼻づまり改善メソッドは、「加湿」「温熱」「吸引」の3ステップです。
まず室内の湿度は50%〜60%を目安に保ちます。乾燥した冷たい空気は鼻粘膜を刺激し、分泌物を固まらせてしまいます。お風呂上がりの蒸気を吸わせた直後や、ぬるま湯で絞った温タオルを鼻の付け根付近に短時間優しくあてることで、血流が促され固まった鼻水が柔らかくなります。
そして最も有効なホームケアが乳児用鼻水吸引器の適切な活用です。吸引器には口で吸う手動タイプと電動据え置きタイプがありますが、耳鼻科・小児科医の間では吸引圧が一定で感染リスクの低い電動タイプの使用が強く推奨されています。
【効果的な吸引のタイミングとコツ】
1. 授乳の15〜30分前:鼻の通りを良くしてから授乳することで、途中で息が上がらず十分な量を飲めるようになります。
2. 就寝直前:睡眠中の鼻づまりによる覚醒と後鼻漏(鼻水が喉に落ちて咳き込む現象)を防ぎます。
3. 吸引ノズルの角度:ノズルを上に向けるのではなく、小鼻の外側から水平に「耳の穴の方向」へ向けて挿入すると、鼻甲介の隙間にある奥の鼻水までスムーズに吸引できます。