街で見かける金魚の多くは赤やオレンジ色をしています。それにもかかわらず「金魚」と名付けられた最大の理由は、最初に発見された個体が文字通り金色(黄白色)に光り輝いていたためです。
金魚の先祖は、東アジアに広く分布する野生のフナ(ギベリオブナなど)です。自然界において、黒っぽい保護色を持つフナの中から、メラニン色素が欠乏する突然変異によって生まれた「ヒブナ」が金魚の直接のルーツとされています。
現在でこそ品種改良によって鮮烈な赤(更紗や素赤)が定着していますが、原初に見つかった変異個体は、光の反射によって黄金色にきらめく神秘的な魚でした。この黄金の輝きに心を奪われた当時の人々が、そのまま敬意を込めて「金魚」と命名したのが語源の真相です。