虫歯の進行度別症状と見分け方!治療費・期間の目安とセルフチェック解説

虫歯の進行度別症状と見分け方!治療費・期間の目安とセルフチェック解説

虫歯の進行度別症状と見分け方!治療費・期間の目安とセルフチェック解説に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。

歯科医学において、虫歯の進行度は「C0(シーゼロ)」から「C4(シーフォー)」の5段階で評価されます。「C」とは英語でう蝕を意味する「Caries(カリエス)」の頭文字です。歯の構造であるエナメル質、象牙質、そして神経が通る歯髄(しずい)のどこまで病変が及んでいるかによって、症状とアプローチが明確に分かれます。

進行度(ステージ)病変の位置と主な症状標準的な治療法治療期間・費用の目安(保険適用3割)C0(初期う蝕)歯の表面が白く濁る(白斑)。痛みなどの自覚症状は一切なし。削らない。フッ化物塗布、徹底したブラッシング指導による再石灰化促進。通院:1回〜定期観察
費用:約1,500円〜3,000円(指導・処置料)C1(エナメル質う蝕)エナメル質に限局した黒ずみ・茶色い着色。痛みはほぼなし。最小限削り、コンポジットレジン(歯科用プラスチック)を充填。通院:1回
費用:約1,500円〜2,500円/1歯C2(象牙質う蝕)象牙質まで進行。冷たいものや甘いものがしみる、時々ズキッと痛む。感染部分を削り、インレー(部分的な詰め物)やレジンで修復。通院:1〜3回
費用:約2,000円〜5,000円(銀歯・CAD/CAM等)C3(歯髄炎)神経まで到達。何もしなくてもズキズキ痛む自発痛、夜間に激痛。抜髄(神経除去)、根管治療(消毒・薬充填)、土台とクラウン(被せ物)。通院:4〜8回(1〜2ヶ月)
費用:約7,000円〜15,000円(総額)C4(残根状態)歯冠が崩壊し根だけが残る。神経が死んで痛み消失、または根尖部に膿が溜まり腫脹。原則として抜歯。その後にブリッジ、部分入れ歯、またはインプラント治療。通院:抜歯・補綴で2ヶ月以上
費用:保険約5,000円〜/自費数十万円〜

C0・C1:削らずに治せる可能性が残された初期段階

C0は歯の最表面のミネラルが溶け出した脱灰状態です。この段階であれば、フッ化物塗布や丁寧な歯磨きにより唾液のカルシウムを取り込み、再石灰化によって健全な状態へ戻すことが可能です。C1はエナメル質に穴が空き始めた段階ですが、エナメル質には知覚神経がないため痛みは感じません。黒い点や溝の変色として目視できることがありますが、自覚症状の少なさから見逃されやすいフェーズです。

C2:象牙質到達で「しみる・痛む」サインが点灯

エナメル質の下にある象牙質はやわらかく、虫歯菌が侵入すると進行速度が一気に加速します。象牙細管という細い管を通じて刺激が神経へと伝わるため、冷たい水、熱いスープ、チョコレートなどの糖分を口にした際に「キーン」としみる感覚が生じます。この段階を放置すると、短期間で神経組織まで感染が広がります。

C3・C4:神経の壊死と抜歯リスクが迫る重症段階

虫歯菌が歯髄(神経)まで侵入すると、強い炎症反応が起こり、脈打つような激痛(自発痛)に襲われます。痛み止めが効かないほどの苦痛を伴うのがC3の特徴です。さらに放置すると神経が完全に壊死し、一時的に痛みが引きますが、それは治癒ではなくC4への移行を意味します。歯根の先端に膿の袋(根尖病巣)が作られ、骨を溶かして顎の骨髄炎や全身疾患を引き起こす危険性さえあります。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。