世間は彼を「ワイルドなロックスター」と見たが、その実態は極めてクレバーな音楽家だった。BOØWYの数々のヒット曲を生み出したメロディメーカーとしての手腕は、彼の緻密な計算とポップセンスの賜物だ。ただ暴れるだけではない。どうすれば大衆の耳を惹きつけ、かつエッジの効いたロックとして成立させるか。彼は常にその境界線を狙い澄ましていた。
ソロデビュー作となった『GUITARHYTHM』は、その野心が爆発した金字塔だ。全編英語詞、コンピューターライズドされたビートと生ギターの融合。当時の日本では早すぎたそのアプローチは、彼の先見性を証明している。若さゆえの過信ではなく、確固たるビジョンに基づいた挑戦だったのだ。