かつて二世タレントといえば、バラエティ番組で親のプライベートを切り売りして小銭を稼ぐイメージが強かった。しかし、今の10代から20代後半の俳優たちは全く違う。彼らは最初から「プロの表現者」としての英才教育を受け、あるいは親の存在を徹底的に隠して泥臭いオーディションを勝ち上がってきた世代だ。
スタートラインが恵まれていることは事実だろう。幼少期から一流の芸術や業界のトップランナーたちに囲まれて育つ環境は、他では得られない英才教育そのものだ。だが、カメラの前に立てば親の威光など何の役にも立たない。むしろ「あの人の子」というバイアスは、演技力を測るハードルを極限まで引き上げる重荷にしかならないのだ。