二人の交際がスタートした当時、アレジには前妻との離婚調停中という複雑な事情がありました。カトリックの国であるフランスやイタリアでは、離婚の手続きに長い年月を要することが珍しくありません。
しかし、二人は形式にとらわれませんでした。後藤さんは21歳という若さで渡仏し、フランスで一般的な「ユニオン・リーブル(事実婚)」という形を選択します。日本ではまだ「入籍して一人前」という価値観が根強かった時代に、彼女が選んだ自立した生き方は、多くの女性たちに新鮮な衝撃を与えました。形にこだわらず、お互いの信頼関係のみで結ばれる絆を選んだのです。