1998年、彗星のごとく現れたあの瞬間を、当時のリスナーは今も鮮明に覚えているはずだ。テレビ画面の中で、黄色いソファの前で身を屈めながら歌う少女。あの「Automatic」の衝撃から四半世紀以上が経った今、当時を知らないZ世代やそれ以降の若いリスナーの間でも、彼女の初期衝動は新鮮なものとして受け入れられている。
時代遅れにならないコード進行、卓越したリズム感。どれをとっても、あのデビュー作は日本の音楽史における特異点だった。そしてその輝きは、今なお色褪せることなく、新たなリスナーを開拓し続けている。