本作の舵を取った鬼才テイラー・シェリダンは、スタジオの都合に一切妥協しないことで知られる。制作を主導したMTVエンターテインメント・スタジオの関係者によれば、荒野の撮影現場はまさに生き地獄そのものだったという。CGに頼らない過酷なロケーション撮影、本物の牛の群れの誘導、極寒と猛暑のテキサスやモンタナで俳優陣に課された「カウボーイ・キャンプ」の厳しさは語り草だ。
関係者への取材で浮上したスクープによると、劇中から惜しくもカットされた未公開シーンには、より過酷な先住民との遭遇戦や、旅の途中で力尽きた名もなき移民たちの過酷な別れのディテールが含まれていた。削ぎ落とされたフッテージ群は、ディレクターズ・カット版や特典映像としての蔵出しが待望されている。極限状態の人間を描き切るための徹底した演出こそが、作品に類を見ない重厚感を与えている。