ネット上のQ&AサイトやSNSで散見される「川崎町B&G海洋センターの水泳教室の月謝はいくらですか?」という質問には、重大な認識のズレが含まれています。前述の通り、福岡県側ではプール事業自体が撤退しており、定期的なスイミングスクールは開講されていません。
宮城県側においても、B&G財団が昭和から平成期にかけて全国に整備した上屋付きプールは、建設から数十年が経過したことで設備の維持保全が極めてシビアな局面にあります。通年稼働の温水プールではなく夏季限定の開場であったり、近隣小学校の水泳授業の代替・受託期間のみの限定利用にとどまる年があるなど、民間スイミングクラブのような「いつでも通える水泳教室」を期待して問い合わせると肩を落とすことになります。
B&G財団(ブルーシー・アンド・グリーンランド財団)が全国に寄付・配備した海洋センタープールは、全国約470箇所以上にのぼりますが、少子化と自治体財政の再建計画の波を受け、プールを廃止してアリーナや武道館、幼児向け屋内遊び場へとコンバージョン(用途転換)する自治体が相次いでいます。川崎町B&G海洋センターの現状もまさにこの全国的潮流を映し出す鏡であり、「海洋センター=年中泳げる巨大プール」という旧来の固定観念は捨ててかかる必要があります。