二人の出会いは、2017年春から船越がMCを務めていたNHKの昼の情報番組『ごごナマ』でした。2018年、松下がチョークアートの普及と実演のために番組ゲストとして出演したことが直接のきっかけです。当時、私生活の泥沼トラブルで心身ともに疲弊していた船越に対し、松下の生み出す鮮烈でエネルギーに満ちた黒板アートは強い印象を残しました。
番組終了後も、船越が主宰する会員制サロンや知人を交えた食事会で交流が続き、2026年夏には船越の還暦(60歳)を祝う記念チョークアートを松下が手掛けたことで二人の距離は急速に縮まりました。1960年7月生まれの船越と、1982年12月生まれの松下との間には「22歳の年齢差」が存在します。しかし、芸能界の酸いも甘いも噛み分けた大御所俳優と、表現者として世界へ打って出る気鋭のアーティストという関係性は、年齢差を軽々と超越するリスペクトで結ばれました。
松下はかつてインタビューや自身の発信において「物事への探求心と周囲への深い気配り」を持つ人物を尊敬する旨を語っており、まさに船越の持つ人間的包容力が彼女の創作意欲を支える土台となったことは想像に難くありません。