船の司令塔「操舵室」の秘密!立入禁止の理由とブリッジとの違いを解剖

船の司令塔「操舵室」の秘密!立入禁止の理由とブリッジとの違いを解剖

船の司令塔「操舵室」の秘密!立入禁止の理由とブリッジとの違いを解剖にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

操舵室に足を踏み入れると、ガラス張りの窓の前に整然と並ぶ多数のモニターと計器類に圧倒されます。大航海時代の映画に出てくるような直径1メートルを超える木製の舵輪は姿を消し、現代の操舵室にある舵輪は「車のステアリングやジョイスティックと同等か、それ以上に小型」の電子式コントローラーが主流です。

現代の操舵システムは、舵輪の操作信号を油圧シリンダーや電気モーターに送る「テレモーター機構」や「オートパイロット(自動操舵装置)」によって制御されています。針路(コンパスの方位)を一度セットすれば、風や潮流による船体の横揺れを自動計算しながら設定コースを維持することが可能です。

操舵室の中核を成す主要設備には、以下のような高精度システムが統合されています。

① 電子海図情報表示装置(ECDIS / エクディス):
従来の紙海図を完全デジタル化し、自船の正確なGPS位置、水深、暗礁、航路標識をリアルタイム表示するシステムです。航路計画の立案から航路逸脱の警告までを一元管理します。

② ARPA(自動衝突予防援助装置)搭載レーダー:
夜間や濃霧で肉眼による視界がゼロの状態でも、周囲の他船や障害物を電波で捉え、他船の針路・速度、自船との「最接近距離(CPA)」や「最接近時間(TCPA)」を瞬時に演算して衝突リスクを警告します。

③ 船舶自動識別装置(AIS):
他船の船名、船種、目的地、速力などのデータを相互送受信し、モニター上にオーバーレイ表示する装置です。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。