「税理士」「領収書」「後楽園」——こうした一見ロックの歌詞にはそぐわない言葉が、畳みかけるようなライミングによって奇跡的なグルーヴを生み出す。「そしたらベンツで来いよ」という吐き捨てるような台詞まわしには、恋愛の情念と現実逃避の願望が背中合わせで存在する。
ファンの間では、この歌詞が持つ「報酬」や「金銭」に対する乾いたまなざしについて、メジャーデビュー直前におけるアーティスト自身の葛藤のあらわれであるという考察が絶えない。現実的な生計と自由な表現との間で揺れる若者のモラトリアム。それらを毒とポップセンスでくるんだ表現技術こそ、椎名林檎という天才が提示したポップミュージックの金字塔なのだ。 (出典: 丸の内 サデ スティック 歌詞(Yahoo!ニュース))
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