椎名林檎「罪と罰」なぜ愛車を切断?伝説Mvと歌詞の狂気を徹底解明

椎名林檎「罪と罰」なぜ愛車を切断?伝説Mvと歌詞の狂気を徹底解明

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『罪と罰』を語る上で欠かせないもう一つの決定打が、BLANKEY JET CITY(ブランキー・ジェット・シティ)のフロントマンであった浅井健一(ベンジー)によるギター演奏です。デビューシングル『幸福論』のカップリング曲『時が暴走する』や代表曲『丸ノ内サディスティック』の歌詞(「そしたらベンジー、あたしをグレッチで殴って」)にも登場する通り、椎名林檎にとって浅井健一は十代の頃からの絶対的な憧れの存在でした。

椎名林檎からの熱烈な直筆オファーを受けた浅井健一は、グレッチ・テネシアンを手にスタジオへ赴き、イントロの歪んだリフから間奏の咆哮するようなギターソロまでを一発録りに近いテンションで刻み込みました。哀愁と狂気が交錯するギターの音色は、椎名林檎のボーカルと激しく火花を散らし、唯一無二の化学反応を生み出しています。

また、ビジュアル面で世間を震撼させたのが、眉毛を完全に剃り落としたメイクでした。白塗りに近いマットなベースメイク、深紅のリップ、黒の革ジャンという退廃的なスタイリングの中で、眉毛のない表情は感情の起伏を不気味なほど際立たせました。これは単なる奇抜さ狙いではなく、当時の彼女が纏っていた「世間に対する強烈な違和感」や「内なる狂気と純真の可視化」を追求した結果生まれた必然的なアプローチでした。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。