恵比寿で家系を欲した際、まず足を向けるべきは飲食店が密集する恵比寿駅西口エリアだ。改札を出て徒歩数分の路地裏や大通り沿いには、豚骨をじっくり炊き出す香ばしい湯気が漂う看板店が点在している。
西口周辺の店舗が誇る最大の武器は、寸胴で長時間煮込まれた超濃厚スープにある。大量の豚骨と鶏ガラを惜しみなく投入し、骨の旨味を極限まで抽出したスープは、ひと口啜るだけでガツンとした重厚なコクが突き抜ける。そこに合わさる秘伝の醤油ダレ(かえし)は、塩角を落としつつもキリッとした輪郭を残しており、濃厚な出汁と完璧なマリアージュを奏でる。
ピークタイムである正午前後や休日の夕食時には、店頭に行列ができることも珍しくない。回転率は非常に早いため、10人程度の並びであれば15分前後で入店できるケースが多いのも嬉しいポイントだ。卓上には定番のおろしニンニク、豆板醤、刻み生姜、酢などが常備され、自分好みの味変を無限に楽しめる。