近年、彼が情熱を注ぐ重要な取り組みの一つが「農福連携支援事業」だ。障害を持つ人々が農業生産に関わることで社会参加や自立を促進するこの事業において、動物を介在させた独自のカリキュラム開発を主導している。
土に触れ、生き物の世話をする作業は、言葉以上に人々の心を解きほぐす。実際の現場では、これまで引きこもりがちだった若者が、馬の世話を通じて劇的な表情の変化を見せ、自発的に行動を起こすようになった例も少なくない。福祉の現場に農業と獣医学の知見を注入することで、働く人と生き物の双方が輝く新しい居場所が全国各地に広がりつつある。