2016年6月3日、漫画アプリ「少年ジャンプ+」に突如として掲載されたのが、石田スイ氏による『HUNTER×HUNTER』ヒソカ外伝です。当時、『東京喰種トーキョーグール:re』を週刊ヤングジャンプで連載中だった石田氏が、自身が最も影響を受けたと公言する冨樫義博氏の代表作の重要キャラクターをネーム形式で描き下ろすという前代未聞の試みでした。
全69ページに及ぶ原稿は「ネーム」と銘打たれていたものの、その描き込みと演出力は完成原稿に匹敵する凄まじい熱量を帯びていました。石田氏の独特で繊細なタッチと『HUNTER×HUNTER』特有の心理戦・知略戦の空気感が見事に融合し、公開直後からSNSやネット掲示板のトレンドを席巻。集英社の媒体を越えたトップクリエイター同士の越境企画として、漫画史に残るサプライズとなりました。