「所得倍増」を成し遂げた池田勇人の実像|名言の真相と波乱の生涯

「所得倍増」を成し遂げた池田勇人の実像|名言の真相と波乱の生涯

「所得倍増」を成し遂げた池田勇人の実像|名言の真相と波乱の生涯の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

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池田勇人といえば、数々の率直すぎる発言が政治問題化したことでも知られています。なかでも歴史に刻まれているのが、1950年の参議院予算委員会で飛び出したとされる「貧乏人は麦を食え」というフレーズです。

この発言は、当時の深刻な食糧事情と米価問題について答弁する中で出たものでした。実際の趣旨は「所得の少ない方は、高価な米よりも比較的安価な麦を多く食するというような経済原則に沿った工夫をして急場をしのいでいただくこともやむを得ない」という経済合理性を説いたものでした。しかし、報道によって言葉が刺激的に切り取られ、傲慢な強者の論理として猛烈な世論の反発を浴びることになりました。

池田自身は悪意のない直言肌の人物でしたが、この失言騒動や通商産業大臣時代の「中小企業の倒産・自殺はやむを得ない」と受け取られた答弁などを猛省。首相就任後はトレードマークの黒縁メガネをソフトな印象のものに変え、「寛容と忍耐」「私は嘘は申しません」というキャッチフレーズを掲げ、低姿勢で誠実なリーダー像を徹底して貫く戦略へと舵を切りました。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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