2026年の感染動向を見ても、年明けから春先にかけて猛威を振るうインフルエンザB型は、A型とは異なる独特の経過をたどります。A型が高熱や急激な関節痛で発症することが多いのに対し、B型は37度台の微熱や腹痛・下痢などの消化器症状から静かに始まり、ずるずると体調不良が長引く傾向があります。
特に多くの患者を悩ませるのが「治りかけの時期に残るしつこい咳」です。ウイルス自体は発症から数日で抗体や抗ウイルス薬によって撃退されているにもかかわらず、咳の症状だけが取り残されるケースが後を絶ちません。周囲からは「もう治ったはずでは?」と見られがちですが、本人の気道内部ではウイルスとの戦いによる深刻なダメージが残っており、決して気の緩みや単なる風邪の残り香ではないのです。