1971年にTBSテレビ系で放送されたスポーツドラマ『美しきチャレンジャー』は、社会現象となったボウリング旋風の決定打だった。新藤が演じた主人公・新波みどりの直向きな姿は、当時の日本中の少年少女や大人たちの心を熱くさせた。
だが、あの華やかな画面の裏には凄絶な撮影現場があった。実際のボウリング球を何百投も投げ込み、プロ並みのフォームを体得するまで指の皮がむけても投げ続けたという。CG技術など皆無だった時代だからこそ、本物の汗と気迫がカメラを通して茶の間にダイレクトに伝わったのだ。「ボールを持つのも辛いほどの激痛に耐えた」という当時のスタントなしの奮闘は、今も語り継がれる昭和ドラマ伝説の筆頭である。