2010年代後半から2026年代にかけて、このカメオ出演シーンは単なるトリビアを超え、激しい政治論争の渦中へと巻き込まれました。発端となったのは、カナダの国営放送局CBCが2019年12月に『ホーム・アローン2』をテレビ放送した際、トランプ氏の登場シーンが丸ごとカットされていたことです。当時、アメリカ合衆国大統領として在任中だったトランプ氏を快く思わないテレビ局による「政治的検閲ではないか」との疑惑が世界中で拡散しました。
しかし、CBCの広報担当者が発表した公式データおよびファクトチェック報道によって、カットの真実が明らかになりました。CBCが放送した短縮版は、トランプ氏が大統領選への出馬を表明する前年の2014年に制作されたフォーマットだったのです。当時のテレビ放送枠に合わせてコマーシャル時間を確保するため、映画全体から合計で約8分間のシーンが削られており、その中の一つにプロットの本筋に直接影響を与えないトランプ氏のシーンが含まれていただけでした。
日本国内のテレビ放送においては、日本テレビ系列『金曜ロードショー』などで幾度となく放送されていますが、トランプ氏の出演シーンが恣意的に削除された事例は確認されていません。声優による日本語吹き替えを含め、当時のニューヨークの雰囲気を伝える名場面として自然な形で放映され続けています。