アナウンサーに求められる役割も、時代とともに激変した。かつては『NEWS23』に代表される報道番組での厳格なアナウンス技術や、確実な取材力がキャリアの頂点とされていた。しかし現在、テレビ局の主軸である情報バラエティ番組においては、単に原稿を読むだけでなく、ゲストの魅力を引き出し、空気を読み、時には自ら笑いを取りに行く柔軟性が問われる。
報道で培った即応性と、バラエティで培った人間味が交差する場所。そこで磨かれたスキルこそが、フリー転身後に芸能界で生き残るための強固な背骨となる。カッチリとした報道の顔と、柔らかいバラエティの顔。この二面性を自在に行き来できる人物こそが、現在のエンタメ市場で最も引っ張りだこになる存在なのだ。