個展が開かれれば数分で作品が完売し、入手困難と囁かれる作家たちには明確な理念がある。それは、古くから伝わる登り窯での薪焼きや地元の土、手作りの灰釉といった伝統技法を徹底して尊重しながらも、現代の食卓事情に応じたフォルムや色調を巧みに探求している点だ。
読谷山窯に代表される伝統派の巨匠たちは、力強いろくろ捌きと窯変の偶然性が生み出す重厚な名品を生み出し続けている。一方で、30代から40代を中心とする気鋭の作家たちは、北欧デザインを思わせる柔らかなニュアンスカラーや、軽やかな筆致の絵付けを取り入れた作品を発表。従来の「重くて厚い」イメージを心地よく裏切り、若年層のファンを一気に拡大させた。温故知新を地で行く創作姿勢が、時代の熱狂を支えている。