スマートフォンを開けば、感情を煽る動画や投稿が無限にスクロールされる。かつてNetflixで話題を呼んだドキュメンタリー『ソーシャル・ディレマ』が告発した構図は、解消されるどころか、より先鋭化しているのが実情だ。TikTokやInstagram、そしてX(旧Twitter)など、現代のプラットフォームはユーザーの滞在時間を一秒でも延ばすために設計されている。
ユーザーが怒りや驚きを感じたコンテンツほどインプレッションが急増する。このアルゴリズムの仕組みこそが、不毛なバッシングや煽動を日常化させている元凶だ。注目を集めること自体が通貨となる構造において、理性的な対話は影を潜め、過激な言動ばかりが可視化されていく。