飼育情報が氾濫するなか、誤った認識による事故も散見されます。代表的な誤解と現場の真実を整理します。
誤解1:「ショップの水ごと水槽へ入れたほうが魚が落ち着く」
これは重大な過誤です。販売水槽の水には輸送ストレスによる排泄物(高濃度アンモニア)が含まれているだけでなく、外部の寄生虫(白点虫、イカリムシ等)や細菌が潜んでいる危険性があります。「魚だけをすくって水槽に入れる」のがアクアリウムの共通鉄則です。
誤解2:「塩浴は病気のときだけ行うもの」
導入初期の疲労回復として、メダカ導入時の塩浴のやり方は極めて有効な予防医学です。濃度0.5%(水10Lに対して食塩50g)の塩水を作ると、メダカ体内の塩分濃度(約0.9%)に近づき、エラで行う浸透圧調整の負担を約3分の1に軽減できます。導入後のトリートメントタンクで3日〜1週間養生させることで、立ち上がりの生存率は劇的に向上します。