30代後半を迎えた現在も独身を貫く理由について、村雨辰剛は過去の自著や単独インタビューで自身の価値観を率直に語っています。その根本にあるのは、日本文化と庭師という職業に対する妥協なき情熱です。
スウェーデン生まれの彼は、19歳で単身来日し、厳しい徒弟制度が残る造園業界へ飛び込みました。愛知県西尾市の加藤造園で親方に弟子入りし、一人前の庭師になるために修行へ没頭した20代は、恋愛や結婚に割く時間的・精神的余裕が一切なかったと振り返っています。2015年には26歳で日本国籍を取得(帰化)し、本名も「村雨辰剛」へと改名。自らの人生を日本文化に捧げるという強い覚悟が、安易な妥協を許さない生き方の基盤となっています。
また、現在の生活拠点である古民家での暮らしは、細部まで手入れの行き届いた家具や植物に囲まれ、生活者として極めて高い完成度を誇っています。家事全般を自ら完璧にこなし、一人の時間を深く愛するライフスタイルが確立されているため、「寂しさを埋めるための結婚」を必要としない心理的自立が、独身を続ける大きな要因となっています。