ブランドを語る上で欠かせないのが、18世纪フランス宮廷文化を彷彿とさせるエレガントな世界観だ。かつてフランス王妃マリー・アントワネットが愛したとされるロココ様式の美学は、サロンのインテリアやパッケージデザインの隅々にまで息づいている。
この世界観を世界的に強烈な印象として刻み込んだのが、ソフィア・コッポラ監督による映画『マリー・アントワネット』だった。劇中に登場する眩いばかりのパステルカラーの洋菓子はすべてラデュレが手掛けたものであり、映画ファンやファッション誌を大いに沸かせた。近年でもNetflixで配信される歴史ドラマやライフスタイル番組において、洗練されたフレンチラグジュアリーのアイコンとして度々取り上げられ、若い世代の間でその魅力が再評価されている。