「日本のビバリーヒルズ」という呼び名が定着した背景には、日本を代表する著名人や財界人が名を連ねてきた歴史があります。しかし、ネット上には単なる逗子市内の別荘所有者や噂レベルの情報が混在しているのも事実です。報道や公開資料から裏付けが取れる顔ぶれと、実情を整理します。
歴代の住民として最も象徴的な存在は、元ソニー会長の故・大賀典雄氏です。国際的企業のトップとして、また音楽家としても名高い大賀氏は、この街の静けさと美しい景観を愛し、邸宅内にプライベートなホールを設けていたことで知られています。また、大正製薬の上原家をはじめとする名門創業家や大手上場企業の会長クラスが本邸や別邸を構えてきました。
芸能界・カルチャー界隈では、シンガーソングライターの松任谷由実・正隆夫妻や、オフコース時代から湘南にゆかりの深い小田和正氏などの名前が長年語り継がれています。さらに、テレビ司会者として一時代を築いたみのもんた氏の豪邸も有名ですが、みの氏の旧邸は厳密には披露山庭園住宅の協定エリアそのものではなく、隣接する披露山山頂の絶景ポイントに位置するなど、近隣エリアとの混同も散見されます。
近年では、楽天グループの三木谷浩史氏をはじめとするITメガベンチャーの創業者や投資家、外資系ファンドの重役などが新たなオーナーとして加わっています。かつての「重厚な昭和の政財界人」から「グローバルビジネスで巨万の富を築いた現代の起業家」へと、住民層のグラデーションは確実に進化を遂げています。