この巨大なビジネス帝国の基礎を築いたのは、創始者の文鮮明である。彼は単なる宗教指導者にとどまらず、自ら事業を起こす実業家としての顔を持ち、無数の企業を設立して教団の財政基盤を強固なものにした。高麗人参製品や清涼飲料水などの製造販売で知られる株式会社一和をはじめとする企業群は、教団の資金調達機関として長年中心的な役割を果たしてきた。
文鮮明の死去後、実権を握った韓鶴子総裁のもとでも、その事業路線が揺らぐことはなかった。むしろ海外投資や資産運用の効率化が進められ、日本からの巨額な資金還流が継続される結果となった。信者の信仰心を背景とした過剰なノルマや無償労働、そして事業収益の回収システムは、時代の変化に合わせて巧妙にアップデートされている。