大奥最大の闇「江島事件」の真相|歌舞伎役者と側近を襲った大粛清の全貌

大奥最大の闇「江島事件」の真相|歌舞伎役者と側近を襲った大粛清の全貌

大奥最大の闇「江島事件」の真相|歌舞伎役者と側近を襲った大粛清の全貌に関する最新のニュースを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。

単なる門限の遅れであれば、内々の戒告や厳重注意で収束させることも可能でした。しかし、事件は瞬く間に「大奥女中と歌舞伎役者の密通」「幕府の規律を乱す大不祥事」として大々的に告発されます。なぜこれほどまでに事態が急速かつ冷酷に拡大したのか、その真相には明確な政治的理由が存在しました。

当時、幼君・家継のもとで幕政の実権を握っていたのは、側用人の間部詮房と儒学者の新井白石、そして彼らを支える家継生母の月光院でした。この「新興の文治政治派」に対し、長年幕府の中枢を担ってきた譜代大名や門閥層は激しい不満と焦燥感を募らせていました。

そこで浮上するのが「仕組まれた黒幕説」です。反間部派の譜代勢力、および家宣の正室であった天英院の側近たちが、月光院の右腕である絵島の軽率な行動を格好の口実として利用し、政治的失脚を狙ったという構図です。日頃から絵島を快く思っていなかった大奥内の対立勢力が、門番に指示して故意に開門を拒絶させ、大騒動に発展させたという記録も残されています。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。