大阪の串カツを語る上で欠かせないのが「ソースの二度づけ禁止」という名物ルールです。かつてカウンターに置かれた共有のステンレスタットに串を浸すスタイルが定番でしたが、衛生意識の劇的な変化を経て、提供スタイルは大きな転換期を迎えました。
現在の大阪串カツシーンでは、卓上ディスペンサー(ボトル)から直接かける方式や、客ごとに小鉢でソースを提供する個別スタイルが主流として定着しています。一方で、伝統的な「ドブ漬け」の醍醐味を残すため、グループごとに使い切りの専用タットを用意する店舗も登場するなど、各店が工夫を凝らしています。
たとえボトル式であっても、「キャベツをスプーン代わりにしてソースをすくい、串にかける」といった大阪ならではの小粋な食べ方は健在です。キャベツはお口直しや消化を助ける役割も兼ねており、伝統の知恵と現代的な快適さが見事に調和した食体験が広がっています。