十三という街を語る上で避けて通れないのが、過去に発生した十三 しょんべん横丁 火災(2014年の大規模火災で約1500㎡・36店舗が焼損)の記憶です。当時を知る地元住民や飲食関係者にとって、サイレンの音が響き渡るたびに当時の悪夢が脳裏をよぎるといいます。
現場近くの居酒屋店主は、当時のインタビューや日頃の防災訓練を通じて次のように証言しています。
「この辺りは隣の店との隙間がほとんどなく、壁一枚隔てて営業している状態。一度火が出たら自分の店だけで食い止めるのは不可能だと骨身にしみている。だからこそ、日頃の油かす掃除や電気コードの点検には神経を尖らせているが、周辺で煙が見えた瞬間の緊張感は尋常ではない」
SNSや知恵袋などのコミュニティ上でも、「十三駅に着いたらホームまで煙が充満していた」「駅の改札制限で人が溢れかえっている」といった生々しいポストが相次ぎます。単なるニュース報道の文字情報以上に、五感に訴えかける煙の臭気や現場の緊迫した空気感が、街全体を覆うリアルな実態として浮き彫りになります。