救急外来を受診した患者の口コミや体験談を調査すると、「夜間に行ったら2時間以上待たされた」「受付後すぐに処置室に通され命を救われた」といった二極化した意見が目立ちます。この評価の乖離は、救急医療現場で導入されている「院内トリアージ」のシステムに起因しています。
救急外来は一般の外来診療と異なり、原則として「到着順」ではなく「重症度・緊急度順」で診察が行われます。受付時に専門の看護師が意識レベル、呼吸状態、血圧、脈拍、体温などを迅速に測定し、日本の救急現場標準であるJTAS(緊急度判定支援システム)などに基づいて緊急度をスコアリングします。
💬 利用者のリアルな証言と現場観察データ
「激しい腹痛で救急受診したが、検査の合間に救急車で心疾患疑いの重症患者が搬送されてきて診察が中断した。当時は辛かったが、医師から『命に関わる患者を最優先にした』と説明を受け納得した。待たされるということは、それだけ自分のバイタルが安定している証拠でもあると理解した」(大阪市内 40代男性・受診体験談より)
つまり、大阪救急医療センター待ち時間が長引く背景には、背後で心肺停止患者の蘇生や緊急カテーテル治療、緊急開頭手術などが同時並行で進行している現実があります。待合室で待機できる状態そのものが「直ちに生命の危険がない」と判断されているサインであることを理解しておく必要があります。