現代のポピュラーカルチャーにおいて、この教団のイメージを決定づけた金字塔がある。荒俣宏の歴史大伝奇小説『帝都物語』だ。作中で描かれた怪異な能力や壮大な都市改造計画の影には、常に王仁三郎の存在が濃密に投影されていた。
実写映画化された際、その圧倒的なビジュアルとオカルティズムは空前のブームを巻き起こした。映画やアニメの制作者たちは、この教団が持っていた独特の美的世界観やシンボリズムを積極的に作品へ取り入れた。サブカルチャーと神道の融合。この作品を通じて、若い世代や表現者たちの間に「大本=ミステリアスで前衛的な芸術集団」というパブリックイメージが深く刻み込まれることとなったのである。