インターネット上の旅行情報には、時に事実とは異なるイメージが定着してしまうケースがあります。「貴肌美人 緑の湯」に関しても、次の3つの盲点を理解しておく必要があります。
第1に、「山深い秘境にある露天風呂」という誤解です。秘湯という言葉の響きから深い山奥を想像する旅行者がいますが、実際の現地は福岡県南部の広々とした田園地帯です。過酷な峠道を走る必要はなく、幹線道路からスムーズにアクセスできる立地にあります。
第2に、「強い硫黄臭や白濁湯を期待して訪れる」というズレです。本施設の魅力は硫黄分ではなく、腐植物質に由来するモール泉特有のウッディでやさしい芳香と琥珀・緑色のクリアな湯です。温泉=硫黄の匂いという先入観を持って訪れると、その洗練された軽やかな香りに驚くことになります。
第3に、「東伊豆の大川温泉と同じ湯めぐり手形が使える」という誤認です。冒頭で述べた通り、東伊豆町と福岡県大川市は直線距離で約800キロメートル以上離れています。伊豆旅行の旅程に組み込むことは不可能ですので、九州周遊ドライブや福岡・佐賀エリアの観光ルートとして計画を立ててください。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
温泉の真価を肌で感じたい旅行者に向けて、本施設がどのようなニーズに合致するのか客観的な判定基準を提示します。
【選ぶべき人(強くおすすめできるタイプ)】
・本物の源泉掛け流しと、高濃度の美肌成分(フルボ酸)を体感したい人
・乾燥肌や肌のざらつきに悩み、刺激の少ないまろやかな泉質で湯治をしたい人
・源泉をそのまま活用したミストサウナや水風呂で、極上の温冷浴を楽しみたいサウナ愛好家
・家族風呂を利用して、小さな子どもやパートナーと気兼ねなく良泉を味わいたいファミリー層
【慎重に検討すべき人(好みが分かれるタイプ)】
・巨大なウォータースライダーや広大な岩盤浴エリアを求める、テーマパーク型スパリゾート志向の人
・無色無臭のさらりとした単純泉のみを好み、植物性の香りやトロミが苦手な人
・公共交通機関の鉄道駅直結だけで移動を完結させたい徒歩中心の旅行者(駅からバスまたはタクシー利用が必要なため)